和栗の持つ本来の滋味を最大限に引き出す試みは、関西や中京エリアでも目覚ましい発展を遂げている。京都・鴨川沿いに居を構える「和栗専門 紗織」は、丹波栗をはじめとする最高峰の素材を惜しみなく使用し、和菓子と洋菓子の境界線を鮮やかに溶かしてみせた。口に入れた瞬間に広がるのは、豊かな大地の香りと洗練された余韻だ。
一方、名古屋から全国へとその名を轟かせた「和栗モンブラン 栗りん」の挑戦も見逃せない。五感で楽しむ和栗スイーツを掲げ、独自の技法で栗の風味を密閉。伝統的な和の素材とのマッチングを図りながら、従来の概念を心地よく裏切る体験を提供している。極限まで引き出された栗の甘みと繊細な鼻抜けは、一度体験すれば忘れられない強烈なインパクトを放つ。