メリットが強調される一方で、無計画な設置によるトラブルやネット上の誤解も存在します。導入前に知っておくべき代表的な「かさ上げデメリット」は以下の3点です。
第1の盲点は「蛇口(水栓)の高さ制限」です。 洗濯機本体が6〜10cm高くなることで、既存の給水栓の吐水口と洗濯機上部が干渉し、給水ホースが接続できなくなるケースがあります。特に全高の高い縦型洗濯機のフタ開閉時や、大型ドラム式を導入する際は、天井や水栓とのクリアランスを事前にミリ単位で採寸しなければなりません。
第2の盲点は「ドラム式洗濯機かさ上げにおける重心上昇と共振」です。 ドラム式は脱水時に水平方向へ強烈な遠心力が働きます。安価で剛性の低い樹脂台や、キャスター付きの台を使用すると、重心が高くなったことで揺れが増幅し、運転中に洗濯機が「歩く(自走する)」現象や、エラー停止が頻発する原因になります。
第3の盲点は「自力設置(かさ上げDIY)に伴う重大事故」です。 70〜90kgあるドラム式を男性1人で持ち上げようとして腰を痛める、防水パンのフチを割る、あるいは給水・排水ホースを引っ張って接続部から浸水させる事故が多発しています。設置済み洗濯機のかさ上げDIYは、大人2名以上かつ器具の正しい知識がない限り避けるのが賢明です。