閑静な住宅街から夜の街へ…ごく普通の主婦が足を踏み入れた理由の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

生きづらさを抱える女性たちに寄り添い、現場でのアウトリーチ活動を続けるNPO法人BONDプロジェクトのような民間団体には、日々悲痛な声が寄せられている。だが、民間の支援現場が直面しているのは、押し寄せる相談件数に対するリソースの絶対的な不足だ。

行政の公的扶助は受給要件が厳しく、審査期間中の当座の生活費を工面できない。対して、即日手渡しで収入を得られる性風俗産業は、皮肉にも最も機能的な民間シェルターのような役割を果たしてしまっている。制度の隙間に落ちた女性たちにとって、公的支援の門戸を叩くことよりも、夜の街に飛び込むことのほうが圧倒的に即効性があり、心理的ハードルが低いという皮肉。ここに、現代日本の福祉政策が抱える構造的な敗北がある。