居酒屋ちょーちょの暖簾をくぐったならば、まず押さえておくべき名物がいくつか存在します。旬の三陸沖の海の幸を中心としたラインナップは、素材の良さを極限まで引き出す調理法で提供されます。
筆頭に挙げられるのは、やはり名物の炭火焼き魚(原始焼き)です。特に定番の「いわし」は、丸々と太った大ぶりな魚体に絶妙な塩加減が施され、炭火で余分な脂を落としながら骨まで柔らかく焼き上げられます。頭から丸ごと食べられるほどの仕上がりは圧巻で、初めて訪れた多くの人がその食感と凝縮された旨味に驚嘆します。季節によっては金目鯛やのどぐろ、銀だら、にしんなども登場し、どれも皮の焼き目と身の解け具合が計算し尽くされています。
焼き魚が焼き上がるまでの時間を彩るスピードメニューやお造りも見逃せません。気仙沼や石巻など宮城の主要漁港から直送される「鮮魚のお刺身盛り合わせ」は、熟成度合いと包丁の入れ方が見事で、各魚種に合わせた薬味の提案も秀逸です。また、多くの常連が注文する「ちょーちょのポテトサラダ」は、程よい燻製香や具材の食感がアクセントになっており、ビールにも日本酒にも寄り添う定番の逸品です。
合わせる日本酒メニューの充実度も仙台屈指です。「伯楽星」「日高見」「宮寒梅」「乾坤一」といった宮城を代表する銘酒はもちろんのこと、東北各地の季節限定酒や小規模蔵の希少な無濾過生原酒などが常時15〜20種類以上ラインナップされています。冷酒だけでなく、お燗番のスタッフが料理の温度に合わせて最適な温度帯で提供してくれる熱燗も、この店でしか味わえない贅沢な体験と言えます。