司会台の中央で銀鈴のような声を響かせる春風亭昇太。彼が番組の舵取りを担うようになって久しいが、その統率力は円熟味を増すばかりだ。かつて「永遠の若手」と呼ばれた男は、いまや落語芸術協会の会長を務める重鎮でありながら、大喜利では率先して回答陣の毒舌を受け止める防波堤となっている。
林家木久扇の勇退、そして六代目三遊亭円楽の急逝という大きな喪失を経て、現在のひな壇はかつてない緊張感と新しさを帯びている。ベテランの三遊亭好楽や三遊亭小遊三が醸し出す枯淡の味わい、林家たい平のパワフルな躍動感。それらを巧みに束ねる春風亭昇太の司会ぶりは、単なる進行役にとどまらない、大喜利という名の即興劇のコンダクターそのものだ。