女子ソフトテニス界の覇権を占う上で、最大の指標となるのが皇后杯全日本ソフトテニス選手権大会と全日本実業団ソフトテニス選手権大会のふたつだ。個人の頂点を決める皇后杯のトーナメントは、一度のミスが命取りになる過酷なサバイバルマッチである。
実業団の舞台では、歴史と伝統を誇るナガセケンコーと、常に最前線を走り続けるヨネックスの2大巨頭によるライバル関係がファンを熱狂させてやまない。ナガセケンコーが見せる緻密な組織力と粘り強い泥臭いテニスに対し、ヨネックスは先進的なスピードテニスと圧倒的な個の力で対抗する。
両チームの直接対決は、単なる1勝以上の重みを持つ。団体戦の重圧の中で放たれる一本のパッシングショット、あるいは乾坤一擲のポーチボレーが、その年の女子ソフトテニスの潮流を決定づけていく。