高い進学実績や評判の陰で、入学後にミスマッチを感じるケースもゼロではありません。検討にあたって把握しておくべき「国立附属特有の盲点」が存在します。
最大の誤解は、「学校が手取り足取り高校受験対策をしてくれる」という思い込みです。国立大学の教育研究校である信大附属松本中は、学習指導要領の研究や教育実習の実施を主目的としており、受験テクニックを教え込む進学校ではありません。授業進度が公立中と大きく異なったり、定期テストの難易度が高かったりする一方で、高校受験対策自体は自主学習や民間の学習塾に頼る家庭が大半を占めています。
また、生徒全員が中学3年生で高校受験を迎えるため、「中高一貫校でのびのび部活や課外活動に6年間打ち込みたい」と考えている生徒にとっては、早期から受験のプレッシャーに晒されることになります。
【プロの結論】信大附属松本中学校が向いている家庭・慎重になるべき家庭の判断基準
教育社会学および学校選びの視点から整理すると、適性は以下のように分かれます。
【向いている生徒・家庭】
- 自分から主体的に調べ、発言し、行動することが好きな生徒
- 高い学力を持つ仲間と刺激し合いながら、高校受験(松本深志高校など)で高い目標を目指したい家庭
- 私立並みの教育費用をかけずに、質の高い教育環境・学習集団を望む家庭
【慎重に検討すべき生徒・家庭】
- 学校の手厚い補習や受験指導、宿題管理にすべてを任せたい家庭
- 中学受験を終えたら高校受験なしで6年間を過ごしたい生徒
- 指示待ちの傾向が強く、自由な環境下で学習ペースを崩しやすい生徒