「行ってはいけない神社」とされる背景には、大きく分けて3つの宗教的・歴史的要因が存在します。
第一に、怨霊を祀る神社における注意点です。平将門や崇徳上皇、菅原道真公(天満宮)などは、非業の死を遂げた強力な霊魂を神として手厚く祀り、その強大な力を国家守護の力へ転換した「御霊信仰(ごりょうしんこう)」に基づいています。敬意を払い誠心誠意祈る者には破格の加護を与えますが、不敬や冷やかしに対しては極めて厳しい側面を持ちます。
第二に、安井金比羅宮に代表される「縁切り神社」の危険性です。縁切り祈願は、いわば人生の手術のようなもの。病巣を取り除く際に痛みを伴うのと同様に、「会社をクビになって悪質な上司と縁が切れた」「事故で入院して悪友と疎遠になった」など、手荒な形で願望が成就することがあります。覚悟が決まっていない人や、他人の不幸を願う呪詛のような気持ちを持つ人は絶対に参拝してはいけません。
第三に、土地自体の因縁や歴史的背景です。古戦場や処刑場跡、過酷な修行場だった山岳地帯は、今なお独特の霊的磁場を保っています。パワースポットという言葉の響きだけで足を運ぶと、その重厚な空気に圧倒される結果となります。