乳酸菌を摂取する上で最大の障壁となるのが、強酸性の胃液と胆汁だ。空腹時の胃内はpH1〜2という強烈な酸性環境にあり、大半の菌は腸に届く前に死滅してしまう。だが、食後は胃酸が食べ物と混ざり合ってpH4〜5程度まで中和される。この緩衝作用こそが、菌の生存率を高める防壁となる。
ヤクルトの基盤を築いた医学博士・代田稔は、1930年代に胃酸や胆汁に負けず腸まで生きて届く強化培養菌の選抜に成功した。これが「乳酸菌 シロタ株(L. カゼイ YIT 9029)」である。生きて腸内に到達するプロバイオティクスとしての確固たる実力は、半世紀以上にわたる研究の蓄積によって実証されてきた。日々の食後の一杯は、この強靭な菌のポテンシャルを最大限に引き出すための確かな戦略なのだ。