「ヅラじゃない、桂だ!」——このお決まりのツッコミは、作品を象徴する屈指の名台詞だ。どれほど深刻な戦況であろうと、周囲から「ヅラ」と呼ばれるや否や反射的に訂正を入れるその姿勢には、ある種の執念すら漂う。
桂小太郎は、かつて銀時や高杉晋助とともに頭脳明晰な策士として異人との戦争を戦い抜いた。「狂乱の貴公子」の異名をとる剣の達人でありながら、現在の彼は極めてシュールな変人として江戸の町に潜伏している。真面目すぎるが故のズレ、常人には理解不能な発想力、そして謎の宇宙生物「エリザベス」との奇妙なコンビネーション。このギャップこそが、彼を単なる二枚目キャラに終わらせない最大の要素だ。