近年、経営学や組織論の分野で急速に注目を集めているのが「フォロワーシップ」という概念だ。強力なリーダー(トップ)を支え、組織の意思決定を現場で補完するNo.2やNo.3の存在価値が、AI時代の複雑なビジネス環境において試されている。
水戸黄門における二人の立ち回りは、まさにこのフォロワーシップの極致と言える。黄門様という絶対的な思想的リーダーが現場で自由に動き回れるのは、裏で実務とリスク管理を完璧にこなす二人がいるからだ。
現場の空気感を察知して先陣を切る助さんのような「イノベーター型フォロワー」と、チームのコンプライアンスを守り土台を固める格さんのような「ガバナンス型フォロワー」。この双璧が機能して初めて、組織は社会に変革をもたらすことができる。2026年のスタートアップや大企業のプロジェクトチームが、彼らのチームワークを研修のケーススタディとして取り入れ始めているのも納得の理由だ。