辰馬が率いる快援隊を語る上で欠かせないのが、副官を務める女性・陸奥(むつ)の存在です。彼女のモデルは史実で坂本龍馬の右腕として活躍した政治家・陸奥宗光ですが、銀魂における陸奥は、宇宙最強の戦闘民族「夜兎(やと)族」の生き残りという衝撃的な出自を持っています。
ふたりの出会いは、宇宙海賊「千鳥」の奴隷船でした。当時、千鳥の幹部でありながら組織の非道に嫌気が差していた陸奥の前に、奴隷として囚われていた辰馬が現れます。絶望的な状況下でも大口を開けて笑い、「わしを買わんか?宇宙を丸ごと買ってやるぜよ」と豪語する辰馬の器の大きさに打たれ、陸奥は海賊を裏切って辰馬と共に脱出を決意しました。
この脱出劇の際、千鳥の巨大宇宙船を強奪して立ち上げた組織こそが「快援隊」の始まりです。普段は天然ボケを炸裂させる辰馬を容赦なく蹴り飛ばし、冷徹にツッコミを入れる陸奥ですが、誰よりも辰馬の掲げる理想と商魂を信頼しており、その絆は男女の恋愛を超えた絶対的なビジネスパートナーとして描かれています。