川瀬智子が構築したソロワークスの真骨頂は、ひとりのアーティストの中に「光と闇」という表裏一体の二面性を同居させ、独立したペルソナとして完全プロデュースした点にあります。
「Tommy february6」は、本人の誕生日(2月6日)に由来し、80年代シンセポップやディスコサウンドを取り入れたガーリーで無垢なキャラクター。『EVERYDAY AT THE BUS STOP』や『je t'aime ★ je t'aime』などの人気曲に代表されるように、ブライトでスウィートな世界観を徹底して演じ切りました。
一方、そのfebruary6の「悪夢の中から生まれたダークサイド」というコンセプトで2003年に誕生したのが「Tommy heavenly6」です。こちらはアヴリル・ラヴィーンやスマッシング・パンプキンズを彷彿とさせるヘビーなグランジ、エモ、ゴシックロックを基調とし、人間の嫉妬や葛藤、攻撃性といった感情を解放するプロジェクトでした。『Wait till I can dream』や『Hey my friend』(映画『下妻物語』主題歌)、そして『銀魂』の『Pray』や『ソウルイーター』の『PAPERMOON』など、数々のアニメ・映画の重要タイアップで熱狂的な支持を集めました。