ウポポイの中核をなす「国立アイヌ民族博物館」では、2026年の現在、従来の常設展示をさらに進化させた極めて貴重な特別企画展が開催され、多くの来館者を魅了している。今回のテーマは「時を越える技と心」。これまで一般公開されることが少なかった19世紀のアイヌの伝統衣服や、細密な木彫工芸品が一堂に会する限定展示だ。
展示室に一歩足を踏み入れると、樹皮から紡がれたアットゥシ(草木染めの織物)の複雑な文様が目に入り、当時の職人たちの美意識と自然観の深さに思わず息を呑む。高精細な4K映像ライブラリーを活用したインタラクティブ展示も新たに加わり、歴史的資料の細部を自分の手でズームアップしながら観察できる。過去と現代の技術が見事に融合した、2026年ならではの最新見どころと言える。