日本中を驚愕させた合同結婚式の馴れ初めは、一般的な恋愛結婚やお見合いのプロセスとは根本的に異なるものでした。二人の引き合わせは、旧統一教会の教祖である文鮮明氏による「マッチング(祝福指名)」によって行われたものです。それ以前に両者の個人的な面識や交際期間は一切存在せず、写真と身上書の選定、教団指導者の介在によって夫婦となることが決められました。
旧統一教会との関わりについて、桜田さんは1977年、19歳の時に実姉の影響を受けて入信していたことを後に告白しています。人気絶頂のアイドルとして多忙を極める傍ら、心の内面に深い孤独や精神的な救いを求めていた彼女は、教団の教義に傾倒していきました。1992年6月、突如として開かれた単独記者会見において、自らの信仰を堂々と告白し、8月に韓国・ソウルのオリンピックスタジアムで開催される「3万双国際合同祝福結婚式」に参加することを宣言した瞬間は、芸能史上に残る衝撃的な場面となりました。
当時のワイドショーの特別番組や手記で明かされた本人の言葉によれば、教祖から東氏を配偶者として提示された際、彼女は迷うことなく「神様のお導きを受け入れます」と即答したといいます。互いの価値観や生活習慣を擦り合わせる時間すら持たずに踏み切った婚姻は、一般社会の常識から見ればあまりに危うい選択に映りましたが、信仰を軸にした二人の意思は揺るぎませんでした。