事態が発覚したのは数日前のことだ。宿泊先の旅館から「チェックアウト時間を過ぎても部屋に戻らず、荷物が残されたままになっている」との通報が入った。直ちに駆けつけた警察と地元消防は、周辺の山林や渓谷沿いを中心とした大規模な捜索を開始。現地では夜間も照明車両を投入し、夜を徹した緊迫の作業が続けられた。
現場周辺は豊かな自然に恵まれる一方で、一歩脇道にそれると深い崖や鬱蒼とした樹海が広がる危険区域でもある。関係者の表情は一様に硬い。「急勾配の斜面が多く、足場も悪い。一刻も早い発見に向けて全力を尽くしている」と現場関係者は語る。事故と事件の両面を視野に入れた慎重な捜索が並行して進められている。