隅田川花火大会で多発する変質者や盗撮被害の実態とはどのようなものか。過去のトラブルや警備データ、現場取材から浮かび上がった最新の危険警戒エリアを具体的に検証する。
最もリスクが跳ね上がるのは、第一会場と第二会場の間に位置する橋梁周辺だ。言問橋、吾妻橋、駒形橋の周辺は人の流れが完全に滞留するボトルネックとなり、一度巻き込まれると数十分間身動きが取れなくなる。この「動けない過密地帯」こそ、痴漢や盗撮犯が最も活発に蠢く危険地帯だ。
さらに盲点となるのが、打ち上げ終了後の退場ルートに存在する暗がりである。浅草寺裏手の言問通り沿いや、墨田区側の住宅街へ続く細い路地裏、東武浅草駅や押上駅へと続く地下通路の階段付近は、街灯の少なさと人の殺到が重なる危険スポットだ。大会終了直後の解放感と疲労から注意力が低下した観客を尾行し、混雑の切れ目で強引に接触を図る悪質なつきまとい事案も報告されている。