「御朱印がひどい」と叫ぶ参拝者と寺社の苦悩、過熱ブームの裏側の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

X (旧Twitter)やレビューサイトを開くと、目を疑うような書き込みが並ぶ。「1時間並んで拝受したのに、文字が雑すぎて読めない」「神職にため息をつかれ、御朱印帳を乱暴に返された」「住職から『何しに来たんだ』と説教された」――これらは決して一部の誇張ではない。

都内在住の30代女性は、ある著名な寺院での苦い経験をこう語る。「限定の書体を求めて遠方から参拝しました。しかし、窓口の担当者は終始不機嫌。戻ってきた帳面を見ると、墨が擦れて隣の頁にベッタリと色移りしていました。悲しくて言葉が出ませんでした」。

だが、コインの裏側には書き手側の限界がある。繁忙期には1日に数百冊もの筆入れを強いられる神職や僧侶たち。腱鞘炎に耐えながら何時間も筆を握り続ける肉体的負担は想像を絶する。「丁寧に対応したいのは山々ですが、後ろに長蛇の列ができれば、どうしても筆を急がざるを得ない。結果として『雑だ』と罵倒されるのは本当に辛い」と、北関東の神社関係者は肩を落とす。