小塚崇彦氏といえば、日本フィギュアスケート界のサラブレッドである。父も元オリンピアンという血筋を引き、バンクーバーオリンピックでの8位入賞や世界フィギュアスケート選手権での銀メダル獲得など、日本のフィギュア界を長年にわたり牽引してきた。名門・トヨタ自動車の所属選手としても手厚いバックアップを受け、引退後も同社の社業や普及活動に携わっていた。
さらに、日本スケート連盟の普及委員会などで役職を務めるなど、将来の幹部候補としても期待されていた存在だ。しかし、アスリートとしての完璧な実績と、私生活で引き起こしたトラブルとの落差があまりにも大きすぎた。組織の顔としての信頼失墜は避けられず、スポーツ界における立場も一変せざるを得なかった。