独立後の第一歩となったミニアルバム『ココロノオト』は、彼女の内に秘められた感情の揺らぎや吐息までもが封じ込められた名盤として、聴き手の心に深く刺さった。あの作品で見せた繊細な叙情性は、その後のライブ活動や作品制作を通じてより強固な骨格を獲得している。
自叙伝的な歌詞と、ジャンルにとらわれないメロディライン。他者から与えられた歌を歌うのではなく、自らの体験と感情を言葉に落とし込む作業は、彼女にとって生きることそのものだ。ステージ上で見せる表情には、かつての少女の面影を残しながらも、自身の音楽表現に全責任を負う表現者ならではの凛とした威厳が漂う。