ひとつの番組が大きな話題を呼ぶ陰には、常に「編集の力」が存在する。フジテレビ系列で長年愛されてきた看板番組であるが、過酷なリアリティを追求するあまり、特定のキャラクターを強調する番組制作のあり方には疑問の声も上がっている。
テレビ番組制作の現場では、視聴率や話題性を獲得するために、特定の言動を切り取ってドラマ性を高める編集手法が不可欠とされる。株式会社フジ・メディア・ホールディングスの中核をなす同局のドキュメンタリー枠だからこそ、その影響力は絶大だ。取材対象者が背負うリスクと、制作側が求める「インパクト」の狭間で、どこまでが事実であり、どこからが演出された人間像なのか。我々視聴者は、テレビが切り取った断片的な真実をすべてだと思い込んでしまう危険性を、改めて突きつけられている。