葬儀の白黒幕「鯨幕」とは?なぜクジラ?慶事にも使われた歴史とマナーについての真相を徹底解説します。

日本の年中行事や儀式では、目的に応じて掛けられる幕の種類が厳格に決まっています。代表的な幕の特徴と使われるシーンを整理しました。

1. 紅白幕(こうはくまく)
おめでたい席全般(慶事)に使用される、赤と白の幕です。入学式、卒業式、結婚披露宴、地鎮祭、商業施設のオープンセールなどで幅広く使われます。赤は生命力や魔除け、白は清純や神聖を象徴します。

2. 鯨幕(くじらまく / 黒白幕)
通夜、告別式、法要、偲ぶ会などのお悔やみ事全般(弔事)で使用されます。現世と来世、聖域と日常を区切る役割を持ちます。

3. 青白幕(あおしろまく / 浅黄幕)
青(または薄い水色である浅黄色)と白の縦縞幕です。「浅黄幕(あさぎまく)」とも呼ばれます。主に神事や地鎮祭、上棟式など神道の祭祀で用いられるほか、皇室関連の儀式や、地域によっては神道形式の葬儀(神葬祭)で鯨幕の代わりに使われるケースもあります。

4. 黄白幕(こうはくまく / きしろまく)
黄色と白の縦縞幕です。主に関西地方や京都周辺の寺院仏事で使用される伝統があり、法要や落慶法要(寺院の完成祝い)などで見られます。関西圏では法事の際、白黒ではなく黄白の水引や幕を優先する地域文化が色濃く残っています。