沢口靖子の代名詞とも言えるのが、テレビ朝日で放送されてきた大ヒット長寿シリーズ『科捜研の女』だ。彼女が演じる法医研究員・榊マリコは、日本のテレビドラマ史に刻まれるハマり役となった。
しかし、その華やかな画面の裏側には、想像を絶する過酷な撮影現場が存在する。京都のロケ現場は夏は猛暑、冬は底冷えする極寒の環境。専門用語がズラリと並ぶ長大なセリフを完璧に頭に叩き込み、科学鑑定の緻密な手さばきを再現しなければならない。スタッフによると、彼女はロケバスの中でも一切集中を切らさず、台本と向き合い続けているという。
「マリコという役は私の一部」と語る通り、一実験、一セリフにかける情熱は年々増すばかり。妥協を許さない姿勢が、作品の息長い人気の基盤となっている。