小金湯周辺は、豊かな生態系が息づく支笏洞爺国立公園の区域に隣接している。秋には山肌一面が燃えるような紅葉で染まり、冬には静まり返った銀世界が広がる。こうした手つかずの大自然を守り育てようと、札幌市役所観光推進課と地域住民が協働で推進しているのが「小金湯さくらの森再生プロジェクト」だ。
この取り組みによって植樹された桜の苗木は順調に育ち、春には札幌市中心部よりも一足遅れて見事な花弁を咲かせる。単なる観光消費にとどまらず、地域の景観を守りながら訪れる人々に自然散策の喜びを提供するエコツーリズムのモデルケースとして、国内外から高い関心が寄せられている。