この騒動をめぐっては、ネット上でいくつかの事実誤認や過度な犯人捜しが見受けられました。客観的な事実に基づき、代表的な誤解を是正します。
誤解1:配送業者(ヤマト運輸)が荷物を乱暴に扱ったせいである
配送現場への批判が集中しましたが、調査の結果、輸送中の振動や温度ログに異常はなく、同期間に配送された他の数万個に及ぶ冷凍ケーキには同様の多発事故は起きていませんでした。物流の過失ではなく、商品の耐性不足が本質です。
誤解2:監修したパティシエ(レ・サンス)が手抜きをした
監修シェフはレシピやデザインのコンセプト設計を担当しており、実際の大量生産ラインの製造・凍結オペレーションは製造工場のウィンズ・アークが請け負っていました。監修者の名声を利用したライセンスビジネスにおける「量産適性テストの甘さ」は問われるべきですが、個人の職人技術に起因するものではありません。
誤解3:高島屋が責任逃れをして幕引きを図った
「原因特定不可」という表現が批判されましたが、法的な瑕疵責任を明確に押し付け合えないサプライチェーンの複雑さを示すものであり、高島屋自身は販売元としての全責任を認め、巨額の返金・補償コストを自社で引き受けました。