世界的な「#MeToo」運動以降、欧米では倫理的に問題のある言動を行った著名人を社会的に排除する「キャンセルカルチャー」が定着した。日本においても、その波は確実に押し寄せている。ただし、日本の場合は制度的な排除というよりも、世間の「空気感」による緩やかな、しかし確実な排除という形で進行する。
かつては大御所芸人が「若い女の子が一番」と公言しても、それが「男の本音」として免罪される風潮があった。しかし今や、そうした発言は「時代遅れの特権意識」として冷ややかに見つめられる。グローバルな倫理基準と、国内の視聴者の感覚が同調し始めた結果と言えるだろう。