中継映像を見ていると、ランナーの少し外側を並走する、ガッチリとした体格の男たちの姿にも目が留まる。彼らの正体は民間警備会社のプロ警備員や警察関係の安全誘導スタッフだ。一般の観客やファンが興奮のあまりコース内へ飛び出したり、スマートフォンを持ったまま併走しようとする危険行為を未然に防ぐ防波堤の役割を担っている。
長距離に及ぶチャリティー番組の現場では、沿道からの温かい声援がランナーのエネルギーになる一方で、過剰な接近による接触事故のリスクと常に隣り合わせだ。周囲を取り囲む警備隊は、ランナーが走るためのスペースを秒単位で確保しつつ、観客の安全にも目を配る。一般人が許可なく一緒に走り続ける「飛び込み併走」は厳格に禁止されており、沿道とランナーの双方を守る厳格なルールが存在する。