指の関節を自ら鳴らす癖がある人は要注意です。昔から言われる「指を鳴らすと太くなる」という説は、医学的な観点からも根拠があります。
関節を曲げたり引っ張ったりした際に鳴る「ポキッ」という音の正体は、関節腔内の滑液に生じた気泡が弾ける現象(キャビテーション)です。この瞬間に発生する衝撃波は局所的に非常に強いエネルギーを持ち、関節を包む関節包や側副靭帯に微細な損傷を与えます。
人間の身体には、傷ついた組織を修復する際に以前よりも組織を厚く強固にしようとする防御反応が備わっています。つまり、指ポキポキを繰り返すことで靭帯や関節組織が徐々に肥厚し、ゴツゴツとした関節太りを引き起こす決定的な理由となります。
また、重い買い物袋を常に指先だけで引っ掛けて持つ行為や、指先に強い負荷がかかる作業を無防備に続けることも関節の負担になります。一度分厚くなってしまった靭帯を元の薄さに戻すには長い時間がかかるため、関節を鳴らす癖や指先への局所的な負荷は直ちにやめるのが賢明です。