中山美穂の華やかなキャリアの原点は、中学1年生の時に東京・原宿で受けたスカウトでした。モデル活動を経て、彼女の名を瞬く間に全国区へと押し上げたのが、1985年1月放送開始のTBS系ドラマ『毎度おさわがせします』です。性をテーマにした過激なホームコメディの中で、ツッパリ少女・森のどか役を演じた彼女の存在感は鮮烈そのものでした。
当時まだ14歳とは思えない大人びた眼差し、芯の強さを感じさせるストレートな美貌は、お茶の間に強烈なインパクトを与えます。同年6月には、自身が主演を務めたドラマ『夏・体験物語』の主題歌「「C」」で歌手デビュー。同曲で第27回日本レコード大賞・最優秀新人賞を受賞し、デビュー初年度にしてスターダムの頂点へと一気に駆け上がりました。
生い立ちの中で培われた自立心と物怖じしない凛とした佇まいは、従来の「守ってあげたい清純派」というアイドル像を根底から覆し、新しい時代のヒロイン像を提示したのです。