焦る気持ちから「頭を激しく振って耳石を外に出そう」「耳かきのように何かで物理的に取り出せるのではないか」と考える人がいるが、これは絶対に行ってはならない。
そもそも耳石が存在するのは鼓膜の奥にある内耳であり、外耳道から器具を挿入しても物理的に届く場所ではない。それどころか無理に頭を大きく振ると、三半規管の最奥部に耳石が詰まったり、後半規管から外半規管など別の管へと移動してめまいがさらに複雑化・長期化する危険性がある。自力で力任せに排出しようとする試みは、かえって病状をこじらせる原因にしかならない。