日向屋のメニュー表は非常にシンプルですが、訪れるファンの多くが真っ先に注文するのが「チャーシューメン」です。丼を覆い尽くすように敷き詰められた大判の豚バラロールチャーシューは、煮込み加減とタレの染み込み具合が計算し尽くされています。箸で持ち上げようとすると自重でホロリと崩れてしまうほどの柔らかさでありながら、脂っこさは皆無。豚肉本来の甘みと旨味が凝縮されており、淡麗なスープに適度なコクを溶け出させます。
このチャーシューメンは仕込み数に限りがあるため、昼の営業でも早い時間帯に完売することが少なくありません。「せっかく2時間並んだのに売り切れていた」という悲劇を避けるためにも、チャーシューメン狙いの方は午前の早い枠での発券が鉄則です。
そして、ラーメンと双璧をなす人気を誇るのが「名物餃子」です。佐野ラーメン店特有のジャンボサイズで、一般的な中華料理店の餃子の約2倍から2.5倍の大きさがあります。厚みのある自家製の皮は焼き目がパリッと香ばしく、噛むともっちりとした強い弾力があります。餡はざく切りのキャベツを中心とした野菜がぎっしり詰まっており、ニンニクのパンチが効きつつも後味は驚くほど軽やか。女性や子どもでもペロリと食べ切れてしまう不思議な魅力を持っています。
この餃子はテイクアウト(持ち帰り)も可能となっており、店内で食事をした後に家族へのお土産として焼き餃子や生餃子を購入していく常連客が後を絶ちません。テイクアウトのみの注文であっても混雑時は時間を要することがあるため、入店時や注文の初期段階で持ち帰り分を伝えておくのがスマートな注文術です。