ネット上の言説において見落とされがちなのが、ミニモニ。とダブルユー(W)というユニットが持っていた「音楽的・構造的な真の価値」です。「子ども向けコミックソング」として片付けられがちですが、プロデューサーのつんく♂氏が彼女たちに課した楽曲は、極めて高度なブラックミュージックの要素(16ビートのシャッフル、ジャズのスウィング感、複雑なコーラスワーク)が散りばめられていました。
当時、加護亜依はリズム感とハスキーで艶のあるボーカルにおいてグループ内でも突出した評価を受けており、辻希美は抜群のピッチ感と明るい声質でその響きを完璧に支えていました。ダブルユーでリリースした昭和ポップスカバー集(『デュエット with YOU』等)を現在聴き直しても、ザ・ピーナッツやピンク・レディーの難曲を当時16歳前後の少女たちが圧倒的なグルーヴ感で歌いこなしている事実に驚かされます。
ネット上では「事務所のゴリ押し」「キャラクター先行」と誤解される場面が散見されますが、現場の音楽プロデューサーやミュージシャンたちの間では、「2人の天性の音楽的相乗効果こそが黄金期を支えた」というのが共通した定説です。この音楽的遺産があるからこそ、ファンは今なお共演を渇望し続けています。