「graduate」という単語を辞書で引くと、真っ先に目に入るのが2通りの発音記号だ。この違いを完璧に把握している日本人は、残念ながらそれほど多くない。
結論から言えば、カギを握るのは単語の末尾にある「-ate」の部分である。動詞として使う場合と、名詞や形容詞として使う場合で、口の動きも音の長さも全く別物へと変化する。
動詞「卒業する」として使う場合の発音記号は /ˈɡrædʒ.u.eɪt/ だ。カタカナで表記するなら「グラジュエイト」。語尾の「エイト」をハッキリと、やや長めに二重母音として発音する。私たちが学校で最初に教わるのは、大抵この動詞の発音だ。
一方で、名詞「卒業生」「大学院生」、あるいは形容詞「大学院の」として使う場合、発音記号は /ˈɡrædʒ.u.ət/ または /ˈɡrædʒ.u.ɪt/ に変化する。カタカナなら「グラジュエト」あるいは「グラジュイット」。語尾の「エイト」は消え去り、極めて短く曖昧な音(シュワ音 /ə/)に変化するのだ。