30年を経ても色あせない「恋愛の心理学者」の現在地——古内東子が描く都市の孤独と、真夜中のグラデーションの全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

近年、20代の若いアーティストたちが、SNSやインタビューで彼女からの影響を隠さずに語る場面が増えた。

タイパ(タイムパフォーマンス)や分かりやすさが重視されがちな現代のソングライティングにおいて、余白を残した彼女の歌詞表現は逆に新鮮に映る。「好き」という一言を使わずに好きという感情を伝える巧みな比喩表現や、韻の踏み方の美しさ。若いクリエイターにとって、彼女の楽曲は今なお最高峰の教科書なのだ。

世代を超えたカバーやコラボレーションを通じて、彼女の描いた恋の風景は新しい解釈を纏いながら次世代へと受け継がれている。