式典の中核をなすのは、曄道佳明学長による渾身の学長スピーチだ。目まぐるしく変化する複雑な世界情勢を前に、曄道学長は常に卒業生へ問いかける。「あなた方の得た知識と経験は、誰のために使われるのか」と。この言葉の底流には、1549年のザビエル来日から続くイエズス会の伝統的教育理念「For Others, With Others(他者のために、他者とともに)」が脈々と流れている。
単なる学問の習得にとどまらず、社会の課題に真摯に向き合い、他者への共感を持って行動すること。学長が投げかけるメッセージは、旅立つ若者たちの心に深く刻まれ、混迷の時代を照らす羅針盤となるはずだ。