なぜ芸能界では、リスクを顧みずに薬物へと走る者が後を絶たないのか。独自取材で見えてきたのは、業界特有の不規則な生活習慣と極度のストレス構造だ。昼夜を問わない過酷な撮影スケジュール、不特定多数からの評価にさらされる精神的負荷、そして「作品を創り出すためのインスピレーション」という甘い言説が、違法薬物への心理的ハードルを下げている。
入手ルートの秘匿性も問題に拍車をかけている。一般の売人から直接購入するケースは稀で、多くは知人のクリエイターや夜の街のブローカーを介した私的なネットワークで取引される。暗号化アプリやSNSを用いた非対面取引の普及により、捜査の手を潜り抜ける手口は年々進化しているのが実態だ。