歴史を遡ると、この概念を学問的に体系化した人物に行き着く。ドイツの社会学者マックス・ヴェーバーである。彼は社会における権力の正当性を3つの型に分類し、その中で伝統的支配や合法的支配と対比させる形でカリスマ的支配を提唱した。
ヴェーバーの定義によれば、この支配の源泉は客観的な制度や家系にはない。指導者の持つ超日常的な資質と、それを信奉する非日常的な狂熱に依存する。歴史上の宗教的指導者や革命家が見せた圧倒的な求心力は、まさにこの理論で説明されてきた。しかし時代が下るにつれ、その解釈は社会構造の変化とともに大きく拡張されていく。