彼の原点を語る上で避けて通れないのが、伝説的街頭パフォーマンス集団「一世風靡セピア」への参加だ。路上で体を張り、熱気溢れる時代を全力で駆け抜けた経験が、表現者としての野性と度胸を培った。
そして1992年、社会現象となったテレビドラマ『愛という名のもとに』で演じた「チョロ」こと倉田篤役。真面目で気弱な青年が追い詰められていく悲劇的な熱演は、当時の日本中を騒然とさせた。過激で純粋な演技は視聴者の涙を誘い、役者・中野英雄の名を全国区へと押し上げた。激動の90年代テレビドラマ黄金期を代表する一幕として、今なお多くの人々の記憶に刻まれている。