初めて法廷を訪れる人にとって、裁判所の手続きは複雑に思えるかもしれない。しかし実際のプロセスは驚くほどシンプルだ。例えば日本最大規模を誇る東京地方裁判所の場合、敷地に入るとまず空港のような手荷物検査ゲートを通過する。持ち物検査を終えたら、1階ロビーに設置された開廷スケジュール表(開廷案内モニター)をチェックするだけで準備は完了だ。
法務省が管轄する日本の司法制度では、憲法によって裁判の公開が原則化されている。そのため、立ち入り禁止区域や特別に指定された非公開の審理を除き、空席がある法廷の扉は誰に対しても開かれている。傍聴人は開廷中の部屋にそのまま入り、後方の傍聴席に着席するだけでいい。事前の申請も記名も求められない自由さが、傍聴の真の面白さだ。