国内屈指の観客動員力を誇る米津玄師をはじめ、名だたるアーティストの大規模アリーナツアーにおいて、福岡公演の舞台としてこの会場が選ばれ続けるのには明確な理由がある。天井が高く、残響音のコントロールが極めて難しいウォーターフロントの大型空間でありながら、最新の音響機材と熟練のエンジニアリングによって、繊細なボーカルの息遣いからスタジアム級のベースラインまで破綻なく鳴らし切る音響環境が整備されているからだ。
近年ではJ-POPコンサートのチケット争奪戦が激化の一途をたどる。チケットぴあなどの主要プレイガイドで争奪戦に敗れたファンに向け、U-NEXTをはじめとする動画配信プラットフォームでのリアルタイム生中継が同時展開される事例も日常化した。しかし、現地アリーナに響き渡る地鳴りのような歓声と、照明が暗転した瞬間の張り詰めた空気感だけは、画面越しでは決して再現できない現場の魔力としてファンを惹きつけてやまない。