東京ドームでの大規模なお別れの会に先駆け、渋谷のジャニーズアイランド稽古場で執り行われた「家族葬」。この密室での儀式を取り仕切った中心人物こそが滝沢秀明だった。
芸能活動を引退し、裏方へと退いたばかりの滝沢氏は、霊柩車の助手席に乗り、遺骨を抱えて斎場へと向かった。棺の中には、ジャニー氏のトレードマークだったキャップやジャケット、そしてタレントたちが手書きしたメッセージが敷き詰められたという。滝沢氏は演出家としての手腕を遺憾なく発揮し、悲劇の物語を美しくパッケージングした。この完璧なプロデュースこそが、外部からの疑念の目を逸らし、組織の求心力を一時的に維持するための防波堤となった。