一言で車椅子と言っても、その形状や機能は多種多様だ。医療用のスタンダードな手動車椅子から、軽量でコンパクトな自走式、スタイリッシュな電動モデル、そして競技用の車椅子まで存在する。
描き手がこの「違い」を理解しているかどうかは、作品の説得力を大きく左右する。例えば、アクティブなスポーツシーンで一般的な医療用車椅子を描いてしまえば、当事者や知識のある読者には強烈な違和感しか残らない。フレームの角度、車輪のキャンバー角、操作レバーの位置に至るまで、細部への眼差しが問われている。描くことは、知ることだ。