金田一秀穂の息子・央紀の現在 言語学一家から演劇界へ挑む異才を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。

金田一央紀という人物を紐解く上で、切っても切り離せないのがその血筋だ。曾祖父にあたる金田一京助は、アイヌ語研究の第一人者であり、日本言語学の基礎を築いた巨人である。そして祖父の金田一春彦は、日本語のアクセントや方言研究で国民的な知名度を誇り、日本語の美しさを広く一般に伝えた名誉都民でもある。

さらに、父である金田一秀穂は杏林大学で教鞭を執りつつ、軽妙洒脱な語り口で日本語の面白さを伝える人気言語学者だ。この「京助―春彦―秀穂」と続く家系図は、日本の近現代における言語学の歴史そのものと言っても過言ではない。こうした環境で育った央紀にとって、言語学は机の上の勉強ではなく、空気のように日常に存在する「生きた素材」であった。