報道直後、早乙女太一は単独での緊急謝罪会見を開いた。金髪にスーツ姿で深々と頭を下げた彼は、逃げ隠れすることなく事実関係を認め、自身の未熟さを痛切に謝罪した。お互いに酒が入っていたこと、些細な口論からパニック状態に陥ってしまったこと、そして何より西山に対して取り返しのつかない恐怖を与えてしまったことを、震える声で語ったのである。
しかし、この騒動には芸能ジャーナリズムの画一的な切り取りだけでは見えてこない実情があった。被害者であるはずの西山茉希自身も、直後のブログやインタビューで「日常的な暴力(DV)ではない」と明言したのだ。彼女は自身の気の強さや言葉の足りなさが早乙女を追い詰めてしまった側面もあると語り、一方的な加害・被害という図式を否定した。
真相は、互いに若く不器用すぎた二人が、感情の制御を失って衝突した激しい痴話喧嘩の極限状態であった。日常的に暴力を振るう関係性ではなかったものの、肉体的な力差がある男女間での暴力行為が許されるはずもない。世間からの猛烈なバッシングを受け止めながら、二人は関係性の根本的な見直しを迫られることとなった。