楽譜が読めない。それにもかかわらず、一度聴いた音階を瞬時に指先へと変換してみせる。みやぞんの圧倒的な音楽的才能は、これまでも様々な場面で賞賛されてきたが、今回のロケで課された試練は次元が違っていた。標高の高い過酷な環境、限られた練習時間という最悪のコンディションの中、彼はただ静かに弦と向き合い続けた。
現場スタッフの証言によれば、カメラが回っていない移動中の車内や密着の合間にも、指から血が滲むほどの反復練習が行われていたという。即興演奏で見せる朗らかな笑顔の裏には、アスリートさながらの凄まじい集中力と、音に対する異常なまでの誠実さが隠されている。