国内トップカテゴリーであるスーパーフォーミュラへの本格参戦は、彼女のキャリアにおける最大の転換点となった。F1マシンに勝るとも劣らないコーナーリングスピードと巨大なGフォースがドライバーを襲うこのカテゴリーは、並大抵の筋力と精神力では完走すらおぼつかない。男子トップドライバーと同等の過酷な条件下で競り合う姿は、参戦当初に囁かれていた懐疑論を瞬く間にねじ伏せた。
初戦こそタイヤマネジメントや超高速域でのセッティング構築に苦戦を強いられたものの、戦局を重ねるごとにデータ解析能力と現場での適応力が飛躍的に向上。単発のタイムアタックだけでなく、長丁場の決勝レースにおいて着実にポジションを上げていく確かなレースクラフト(展開力)は、チームスタッフからも絶大な信頼を獲得するに至っている。