近年、全駅への可動式ホーム柵(ホームドア)設置が進み、線路立ち入りや転落事故による大規模な運転見合わせは激減した。安全性の向上という面では大きな成果を上げているものの、これが「小刻みな遅延」の新たな原因になっているという側面もある。
ホームドアの開閉動作には、1駅あたり数秒から十数秒の所要時間が加算される。乗車率が高い朝のピーク時間帯では、駆け込み乗車や荷物の挟まりによるドアの再開閉が頻発。わずか15秒の開閉遅れが後続の列車へと次々に積み重なり、大手町に到着する頃には5分以上の遅延へと膨れ上がる。
駅ホームでの警備員増員や乗車マナーの呼びかけが続けられているものの、乗降客数が圧倒的に多い渋谷駅や表参道駅での乗降ロスタイムを完全にゼロにすることは容易ではないのが実情だ。