2000年代半ば、日本中のドラマファンを魅了したのが『瑠璃の島』だった。南国の豊かな自然の中で、複雑な境遇に置かれた少女・瑠璃を演じきった眼光の強さは、今なお多くの視聴者の記憶に深く刻まれている。当時まだ10代前半だった成海璃子は、子役という枠組みを軽々と超え、一人の独立した演技者として画面を支配していた。
続いて公開された映画『神童』では、ピアノの天才少女という難役に挑戦。圧倒的な説得力をもって作品を牽引した。クラシック音楽の世界に身を置きながらも、内面に抱える孤立感や大人社会への葛藤を静かに熱演する姿は、日本映画界に新たな才能の到来を強く強烈に印象づけた瞬間だった。