日本随一のオフィス街である東京都港区新橋。このエリアがサウナの聖地と呼ばれる所以は、単なる立地の良さにとどまらない。マンガ家・タナカカツキ氏の著作が火をつけた第3次サウナブーム以降、国内最大のサウナ検索ポータル「サウナイキタイ」でも新橋周辺のチェックイン数は常に上位に君臨し続けている。大手ポータルの「ニフティ温泉」における口コミ評価を見ても、アクセスの利便性に甘んじることなく、設備投資を惜しまない各店のストイックな姿勢が熱烈に支持されていることが窺える。
かつては「終電を逃した酔客の宿」という側面が強かった。だが現在は、本格的なフィンランド式サウナの導入、精緻に計算されたチラー(冷却機)による水風呂、そして都市部では極めて貴重な外気浴スペースの拡充が進む。ビジネス街としての機能性と、心身を極限までリセットするディープなリラクゼーションが奇跡的な融合を果たしているのだ。