今年の気象データを紐解くと、偏西風の大幅な蛇行が日本付近の気候パターンを大きく塗り替えていることが分かります。上空1万メートル付近を流れるジェット気流が北へ南へと波打つことで、南方からの熱帯空気塊と北からの寒気が交互に流れ込みやすい環境が完成しました。
この大気の揺らぎは、都市部のヒートアイランド現象と相乗効果を起こします。アスファルトや高層ビル群が蓄えた熱が下層の空気を急速に暖め、上空の冷気との間で強大な上昇気流を発生させる仕組みです。今日私たちが直面している天候急変は、地球規模の循環変動と都市環境が織りなす現代特有の現象と言えます。